NHKの定例会長会見が10日、東京・渋谷の同局で行われた。24日で任期満了に伴い退任する前田晃伸会長が、最後の会見に出席。昨年大みそかの紅白歌合戦について聞かれ、言及した。
就任した2020年から振り返り、「私は紅白について厳しくいろんな注文を付けました」と述懐。「本来、歌番組なんで本当の意味で歌を届けるのが大事。司会の方でもってる番組じゃない。生で本当にいい歌を届けるのが原点だと言い続けていた」と熱弁した。 「加山雄三さんに最後に出ていただいて、そういう意味では紅白を評価していただいた」と喜びつつ、「審査員の黒柳徹子さんも素朴な感じでやっていただいて、それは僕らの年代から見るといいんですけど、若い人から見たら、『そんなん知らん』って言われたりするのかもしれない」と、年代別に好みが分かれることの難しさを痛感。「歌番組をやろうと思ったら、どこだってできる。何が違うのと言われたら、長くやってることだけが違うんじゃ寂しい。ただ、現場の方はいろいろ苦労したと思う」と話していた。
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