容疑者に「返り討ちにしてやる」 裁判所書記官を懲戒処分

裁判所で勾留質問を受けていた容疑者に対し「いい気になるな」とか「返り討ちにしてやる」などと暴言を吐いたとして横浜地方裁判所小田原支部の書記官が減給の懲戒処分を受けました。

横浜地方裁判所によりますと、おととし1月、小田原支部で行われた「勾留質問」の手続きに立ち会っていた書記官が、容疑者に対し「いい気になるな」とか「返り討ちにしてやる」などと暴言を繰り返したということです。

暴言を吐かれたという容疑者からの申告などを受けて裁判所が調査を進めていました。

検察庁からの問い合わせにも「バカ」
書記官はこのほかにも去年9月、検察庁の職員から電話で問い合わせを受けた際「バカ」と言いながら電話を切ったことがあったということです。

書記官は発言を認めていて、地裁は今月2日、10%の減給、1か月の懲戒処分にしました。

地裁は本人の特定につながるとして、書記官の年齢や性別を明らかにしていません。

横浜地方裁判所の足立哲所長は「裁判所職員としてあってはならないことであり、誠に遺憾だ。再びこのようなことが起こらないよう、職員への指導を徹底したい」とコメントしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230202/k10013969241000.html