http://img.5ch.net/ico/nida.gif
https://news.yahoo.co.jp/articles/9223870d96f60f1edd1bbadf34f3b5300816f053

新大久保を歩けば、若いとくに女性たちと数多くすれ違う。コロナ禍以前より、少子高齢化の圧力を受け、東京の都市は停滞してきた。渋谷がその典型である。駅前の東急百貨店が高齢化する沿線住民を惹きつける高級志向のショッピンセンターに変わり、スペイン坂のパルコがより経済的に余裕がある「大人」たちを惹きつけることを狙って改装されたことがよく示すように、東京の街は、ゆっくりと狙いとする年齢層を高めながら、若者から居場所を奪ってきたのである。

だが新大久保はその例外である。2022年末にわたしたち(立教大学社会学部貞包ゼミ、プロジェクト研究C)が15歳以上の東京在住者を対象としてネットでおこなった調査(N=2032)からは、渋谷・新宿・池袋のターミナル駅の人気がたしかになお高いとはいえ、遊びや買い物でよく行く街としての新大久保の魅力は下北沢や原宿をすでに超えていることが浮かび上がる。

その特徴は若年層の女性が多いことで、実際、性比でみると新大久保は銀座に続き女性が多く、また15~39歳の若年層の割合でみると原宿に続き東京で二番目に多い街になっているのである(表1)。