不可欠なハンドツール
「アーレンキー」って知ってる? 自転車の整備に必要不可欠なハンドツール

もし自分の手で自転車のメンテナンスをしようと思ったら、まず必要となる工具が「六角レンチ」(=アーレンキー)です。どんな車種でも必ず使うことになる、自転車には不可欠なハンドツールです。

「六角レンチ」が無ければ、自転車屋は成り立たない

家を建てる、絵を描くなど、人が何かを作る現場には必ず道具が存在し、職種によって多くの専用工具もあります。もちろん、クルマやバイクのメンテナンス、自転車についても必要な工具がたくさんありますが、その中から組み立てや整備、各部の調整などで使う「六角レンチ」について紹介します。

「六角レンチ」は、「六角棒スパナ」や「ヘキサゴンレンチ」、「ヘックスレンチ」などと呼ばれる、先端が六角形になっているハンドツールです。六角形の穴があいたボルト(六角穴付きボルト)などを締めたり緩めたりする際に使います。身近なところでは、組み立て式の家具などを購入した際に付属することがあるので、目にしたことがある人も多いでしょう。

ちなみに、自転車の世界では「六角レンチ」のことを「アーレンキー」と呼びます。これは1910年にアメリカの工具メーカー「Allen Manufacturing Company」が発明した事に由来しているそうですが、一般ではほとんど使われることがありません(筆者はアーレンキーが一般的な呼称だと思っていました)。

「6mmのアーレン取って」と言われて迷わず「六角レンチ」を差し出す人は、まず間違いなく自転車屋(もしくは自転車の世界の人)でしょう。見分ける際のひとつの判断材料に使えると思います。

六角穴付きボルトは多くの工業製品でも利用されていますが、自転車においては必ずと言えるほど使っており、とくにロードバイクなどは全ての構成部品が六角穴付きボルトで締結されていると言っても過言ではありません。

その理由としては、スパナで回す角ばったボルトと違い、ボルトの頭の部分が丸い形状で突起がなく、服や体に引っかかることがないので、メンテナンスや走行中のアクシデントを防ぐことができます。

https://bike-news.jp/post/295925