『土偶を読むを読む』という書籍を出します。

一昨年4月に発売された『土偶を読む』。
考古学の実証研究とイコノロジー研究を用いて、土偶は「植物」の姿をかたどった植物像という説(と主張する)を打ち出した本書は、
NHKの朝の番組で大きく取り上げられ、養老孟司氏ほか、各界の著名人たちから絶賛の声が次々にあがり、
ついに学術書を対象にした第43回サントリー学芸賞をも受賞しました。

……のですが、筆者はかねてから批判をしてきました。
これは同書を読み、その間違いの多さと、「皆目見当違い」で破綻した内容、それにもかかわらず、
この本は売れるだろうなとの嫌な予感に危機感を感じたからで、
読んだ次の日に、『土偶を読むを読んだけど』をnoteで公開し、
この本の説を簡単に信じてしまうであろうみなさんに、
何本かの釘をさせたのではと思っています。

その時はこのnoteで「違うよ」という表明ができたので、筆者としては「今日はこのくらいにしてやろう」という気分でいました。
しかし、『土偶を読む』の快進撃は止まらなかった。
筆者のnoteや多くの批判をも燃料にし、説自体の信憑性よりも、
考古学界批判に重きを置いたそのプロモーションは、そのままサントリー学芸賞の受賞にまでつながりました。

https://note.com/22jomon/n/na416aa91ba48