『MOTHER3』が発売された日。開発中止を乗り越えて奇跡の復活を遂げた人気シリーズの完結編。前2作と異なり章仕立ての群像劇で描かれた【今日は何の日?】

 いまから17年前の2006年(平成18年)4月20日は、ゲームボーイアドバンス用ソフト『MOTHER3』(マザー3)が発売された日。

 『MOTHER3』は、任天堂から発売されたRPGのシリーズ第3弾。1989年に初代作品が発売されてからすでに30年以上経過しているが、現在でも非常に人気が高く多くのファンから愛され続けているシリーズとなっている。1作目、2作目同様にコピーライター・エッセイストでマルチに活躍する糸井重里氏がゲームデザインやシナリオを手掛けていることでも有名なタイトルだ。

 本作はゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売されたが、もともとはニンテンドウ64の周辺機器“64DD”用のタイトルとして開発されていた。2000年に諸事情でいったん開発中止となったのだが、2003年にはまさかの開発再開が発表。ようやく2006年の発売へと漕ぎ着けたため、前作『MOTHER2 ギーグの逆襲』の発売から約12年ものブランクが生じてしまっていた。しかしながら、64DDのときから発売を待ち続けたファンにとっては奇跡と言っても過言ではなく、まさにいのりが通じたといった心境だったのではないだろうか。

 64DD版の開発時は時代の流れに乗りポリゴンで表現された『MOTHER3』がファミ通誌上でも発表されていたのだが、開発再開にあたって絵柄は『MOTHER』シリーズにふさわしいドット絵に変更。ポリゴン描写なりの味わいはあったものの「やっぱりドット絵がいちばん」と思ったファンは多かったんじゃないかな。
https://s.famitsu.com/news/202304/20299833.html