エボサイ(EvoPsy)
⁦@selfcomestomine⁩
電子マネーではなく現金派の人を「マネーリテラシーが低い」とキャッシュレス派の人はバカにするが、
行動経済学ではキャッシュレス決済によって客の支払い意思額(WTP)が増えることが実験によって証明されているんですよね。

サピエンスの脳は進化的に物々交換に適応しているので、しっかりと物理的に形のある資源である現金を手渡して、その引き換えとしてモノを受け取るような取引では
「物々交換用の脳」がしっかり機能するけれども、キャッシュレスだとこちらは何も手渡してないのにモノを買えるような「得した」感覚になって脳がバグる。

電子マネーは、トロント行動経済学者ディリップ・ソマンがいうところの"支払いの実感度(=トランスペアレンシー)"が極めて低い決済手段だということです。

こう聞くと電子マネー派の人が現金派の人に比べて本当にマネーリテラシーが高いのかどうか分からなくなってきますよね。

「キャッシュレスだと使い過ぎてしまう」行動はその人がバカだとかアホだとか関係なく統計的にすべての人に起こる現象。

だからこそニッポン政府はキャッシュレス化こそ、停滞する消費行動を促進し経済をフル回転する起爆剤になると目の色変えて全力で推進している。
たしかにそれはニッポン経済の未来につながることですが、個人としては「脳はまだキャッシュレス取引に適応できていない」ことをつねに頭の片隅に置いておきたいと思っています。

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