■「赤身」は実はヘルシーではない

 美味しい牛肉の代名詞ともいえる「霜降り」のお肉。
 牛肉のランクを決める基準の一つに、サシ(脂肪)がどれだけ細かく入っているか、ということがあるそうです。いわゆる「A5ランク」の高級肉は、綺麗にサシが入った霜降りの肉ということになります。

 ただ、最近は健康志向の強まりに合わせて、霜降り肉を敬遠する人も増えているようです。

 脂質がそれだけ多いので、コレストロールや中性脂肪を増やす要因になると考えられているのです。

 その代わりに、人気が上がってきているのが「赤身」の肉。
 脂肪分が少なく、タンパク質が豊富でヘルシーだというわけです。

 確かに、そういう側面もありますが、腎臓専門医の立場からすると、手放しで推奨はできません。赤身の肉には意外な落とし穴があるのです。

 腎臓の機能を守るためには、赤身の肉は避けたほうがいいでしょう。

 理由の一つは、たんぱく質量の割に、リンが多いからです。

 リンの過剰摂取は、腎機能低下、慢性炎症の引き金となることがわかっています。

(中略)

 ベーコンなどの加工食品は、リンが多く使われており真っ先に避けるべきです。赤身の肉などの動物性たんぱく質もリンが豊富なので、過剰に摂取することは控えた方が賢明です。牛肉がお好きな方は、霜降りの肉を選んだ方が、腎臓への負担は少ないのです。植物性たんぱく質のリンは、腸からあまり吸収されませんので、比較的安全です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e6a93115e385450af99e220d2e02f0e2b11fbd11?page=1