西武で再起を図れないとなると、山川はどこに新天地を求める可能性があるのか。別の西武OBが明かす。
「台湾なら可能性があるかもしれません。日本の他の11球団は難しいでしょう。
山川は確かに実績はありますけど、コンプライアンス違反に対して厳しい世の中になっている
このご時世、野球以外の私生活が乱れて警察沙汰になってしまった選手をとっていいのか、
という話になる。それは独立リーグも同じです。
だったら『可能性のある若い選手を育てればいいだろ』という話になる。
アメリカや韓国も考えづらいです。
アメリカの場合は今季、DeNAに加入したトレバー・バウアーがドジャースに在籍していた’21年、
性行為中に暴行を受けたとして女性から告発され、出場停止処分中の捜査によって、
事件は証拠不十分で不起訴となった。法的に問題はなくなっても、
ドジャースとの契約は解除になって、他球団も獲得しませんでした。
韓国も女性問題を起こすと社会が厳しい視線を送る。
たとえば、男性が人目につくところでスマホでエッチな写真を見たとしたら、
女性から軽蔑の目で見られるようなお国柄です。
なので、韓国の男性は大衆の目があるところでは絶対にそういう画像は見ない。
韓国も日本同様、野球が人気スポーツであるがゆえに、山川のような
問題を起こした選手を受け入れることは難しいんじゃないかと考えます」
なぜ台湾だけは可能性が残るのか。
「まずは西武が球団として長く交流してきています。
(中略)
それほど、あの国とはパイプが太いんです」
山川のような女性問題を起こした選手を受け入れる土壌はあるのか。
台湾球団に在籍したことがある球界OBはこう明かす。
「山川が起こしたとされる女性絡みの問題とは単純比較はできませんが、
ギャンブル好きな国民性につけこんだ野球賭博が何回も行われていて、
そこには暴力団が絡んでいました。
実際、台湾のプロ野球選手で永久追放になってしまった選手もいました。
女性絡みの問題を起こす選手はいましたが、長期にわたって謹慎処分をうけた選手は
私が指導していたときはいなかった。
そういう意味では現在のアメリカや韓国に比べれば、まだ寛容かもしれません」