「価値ないズワイガニ」まで獲る日本漁業の異様
深刻な水産資源の減少、資源管理に構造的な欠陥
https://toyokeizai.net/articles/-/678286?display=b

5月30日に農林水産省から2022年の日本の漁業・養殖業生産量が発表されました。前年比7.5%減の386万トンと、1956年に現行調査を開始して以来、初めて400万トンを下回りました。

サバ類やカツオが大幅に減少し、サンマやスルメイカ、タコ類の漁業生産量は、前年に続き過去最低を更新。これらの魚種だけではありません。さまざまな魚で「昔はもっと獲れていた」という悲しい話が、全国で増えています。

FAO(国連食糧農業機関)は、2020年比で2030年の世界の生産量を予測しています。世界全体では13.7%増の予測であるのに対し、日本は7.5%の減という予測でした。

それどころか2022年時点での生産量は9%も減っており、すでにFAOの予測より悪化が加速しているのです。しかし、このような報道はほとんどされていないので、水産資源の減少が深刻であることはあまり知られていません。