大成JVの設計ミスで外環道JCT鉄筋不足
青野 昌行 日経クロステック/日経コンストラクション
2023.06.20

東日本高速道路会社が東京外かく環状道路(外環道)の京葉ジャンクション(JCT)で進めているランプ(連絡路)の増設工事で、地下にあるコンクリート造の既設ランプ函体(かんたい)(ボックス形の構造物)の鉄筋不足が判明した。

 既設部を施工した大成建設・戸田建設・大豊建設JVが設計を誤った。このままだと今後、増設ランプと一体構造となった際に函体の強度が不足する。大成建設JVは2023年5月10日、既設ランプの函体に鉄筋を増設する補強工事に着手した。

 外環道と京葉道路を接続する京葉JCTの建設で、大成建設JVは設計業務を含む「田尻工事」を約1300億円で受注。JCTを構成するランプ8本のうち、4つのランプなどを10年9月~19年6月に施工した。設計ミスがあったのは、外環道の高谷JCT方面から京葉道路の東京方面に向かうFランプの函体だ(資料1、2)。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/ncr/18/00005/060900743/