「止めてみろ」「ほな止めましょ」 医師が患者の人工呼吸器を一時停止 大阪府立病院
https://news.yahoo.co.jp/articles/928239d05952f7d86571e6f781a6f03750a123a5

大阪府立病院の医師が、人工呼吸器の装着方法の変更に同意が得られなかったことをきっかけに、新型コロナ患者の人工呼吸器を一時的に止めていたことがわかりました。

「(患者の)同意がないままに気管切開をやっている。これって絶対犯罪だと僕は思う」こう話す木野正人さん(71)。

木野さんは、2021年3月新型コロナで重症になり、大阪府立中河内救命救急センターに入院しました。

病院の倫理委員会の報告書などによると、木野さんは口から管を通す人工呼吸器を使っていましたが、男性医師(40代)は、細菌感染を防ぐためにのどを一部切り開いて気管から入れる方法に変えようと提案しました。

木野さんがこの提案を拒否すると、医師は筆談で「呼吸器止めてみますか」と尋ねました。木野さんが「止めてみろ」と返答すると、医師は「ほな止めましょ」と応答し、人工呼吸器をおよそ2分間止めたのです。

木野さんは呼吸の状態が悪化しましたが、呼吸器の再開後に回復しました。

病院の報告書では、「故意に苦痛を与える行為であり違法行為に該当しうる。重大な倫理違反がある」とし、病院は医師を戒告の懲戒処分にしました。