米国のバイデン政権が、物議を醸す兵器であるクラスター弾の弾頭について、ウクライナへの供与の承認を強く検討していることが分かった。事情に詳しい多くの人々がCNNに明らかにした。ウクライナ軍は数週間前からロシア軍に対する反転攻勢を仕掛けているが、目立った戦果を挙げるのに苦慮している。

ある米当局者はCNNの取材に答え、クラスター弾が供与されれば間違いなく戦況に重大な影響をもたらすと述べた。

複数の当局者らによると、ホワイトハウスは間もなく最終的な決断を下す見通しだという。供与が承認されれば、当該の兵器は来月にもウクライナ向けの追加の軍事支援に盛り込まれる可能性がある。

ウクライナの当局者らは昨年以降、クラスター弾を供与するよう米国に圧力をかけ続けているが、米国は民間人に被害が及ぶリスクを理由に供与を見合わせてきた。英国やフランス、ドイツをはじめとする主要な米国の同盟国がクラスター弾を禁止する条約に署名していることも背景にある。

https://www.cnn.co.jp/usa/35205956.html