中国、半導体製造に不可欠な金属の輸出を制限へ

中国は、半導体などの製造に利用される2種類の金属に輸出制限措置を講じた。電子機器の製造コスト上昇につながる可能性が高いほか、高度なコンピューター技術の開発レースを巡り地政学的な緊張が悪化する恐れがある。

中国商務省は3日の声明で、ガリウムとゲルマニウム、およびそれらの化合物について、8月1日から輸出規制の対象になると発表。同措置の導入は国家安全保障ならびに国益に資すると説明した。ガリウムとゲルマニウムは、太陽光パネルやレーザー、暗視ゴーグル、コンピューター向け半導体など幅広い製品に用いられている。

声明によれば、これら2つの金属の輸出業者は、輸出を開始・継続する際に商務省にライセンス取得の申請を行う必要がある。国外の買い手やその用途についての詳細を報告する義務が生じるほか、必要に応じて国務院による精査が行われる可能性もある。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-03/RX7ZXPDWRGG001


中国 希少金属ガリウムとゲルマニウム輸出管理へ 米日けん制か

ガリウムとゲルマニウムは、半導体の材料などに使われる物質で中国が世界的に高いシェアを占めていて、日本企業も中国から多く輸入しています。

発表では、国家の安全と利益を守るためだとして、関連品目を輸出する企業に対して最終的な利用者や用途を示すなどしたうえで、政府の審査を受けて許可を得ることを義務づけています。

違反した場合には処罰するとしていて、来月1日から実施されます。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230703/k10014117561000.html