(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は5日放送のCNNの単独インタビューで、ロシアの敷いた強固な防御網により反転攻勢に「遅れが出ている」との認識を示した。欧米諸国からの兵器供与で「もっと大幅に早く」反攻を開始できていれば望ましかったとも述べた。

ウクライナ南部オデーサでCNNのインタビューに応じたゼレンスキー氏は、一部の地域では「関連兵器」がないため、軍が「攻撃開始を検討すること」さえできない状況だと明らかにした。

ゼレンスキー氏は「我々への支援を主導している米国には感謝している」と表明。「ただ、私は米国や欧州の指導者に対し、もっと早く反攻を開始したい、そのためには兵器や物資が必要だと訴えていた。単純に反攻開始が遅れれば、それだけ時間がかかるからだ」と述べた。

さらに、戦場での困難な情勢が反攻の「遅れ」につながっているとも指摘した。

「もっと大幅に早く反転攻勢を始めたかった。反攻の実施が遅れればその分、より広い領土に地雷が敷設されるのは分かりきっていたからだ。敵により多くの地雷を仕掛け、防衛線を準備する時間と可能性を与えてしまう」(ゼレンスキー氏)

https://www.cnn.co.jp/world/35206199.html