女の気持ち
無料キャバクラ 京都市中京区・河合瑠夏(会社員・27歳)

 最近、2人の女性と同じような話をした。1人はエステの担当のお姉さんで、もう1人は元同僚だ。
話題は、お酒の席が無料のキャバクラになる瞬間についてだ。

 私はよく1人で飲みに行く。週1、2回、行きつけのスナックがある。
カラオケで歌うことと、ママと話すことが目的なのだが、居合わせたお客さんと話すこともある。
20代の女性が1人で飲んでいる姿に、好奇心を持って話しかけてくる場合が多いが、
たまに「無料キャバクラ」と勘違いしているおじさんに出くわす。

 無料キャバクラの定義は(1)しつこく話しかけてくる(2)お酒をおごろうとする(3)連絡先を聞いてくる
(4)デュエットを強要する(5)あわよくばボディータッチをする(6)なぜか説教までくらう――などが挙げられる。
申し訳ないが、その男性ともう一度会うことはない(スナックで鉢合わせする可能性はあるが)。

 残念ながら、その場の流れで連絡先を教えたり、お酒をおごってもらって少しだけ愛想を振りまいてしまったこともある。
だけど本音のところは、知らない男性におごられたくないし、1円の借りも作りたくない。
少し前に「おごり、おごられ論争」があったが、おごられてうれしいのは気になる男性とのデートの話。
私たちは無料のキャバクラではないし、スナッカーの一員として一期一会のお酒を楽しみたいだけなのだ。

https://mainichi.jp/articles/20230630/ddn/013/070/003000c