新NISAは「やらないデメリット」のほうが大きい…「毎月1万円を20年間積み立て」の結果にあなたは驚く

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老後の資産を増やすにはどうすればいいのか。ファイナンシャルプランナーの横山光昭さんは「『人生100年時代』には資産寿命を延ばすことが重要だ。

定年後からでもつみたて投資を始めれば、複利効果で20年後にはものすごい金額になっているだろう」という――。

■インフレ率に負けない程度の利回りを目指す

 資産運用の利回りは、目安としてインフレ率に負けない、無理のない程度のリターンがあれば十分と考えます。

つみたて投資で全世界株式や米国株式のインデックス投資をしたときの平均利回りは多くの場合、5パーセント以上であり、そこまでいかなくとも、堅めに見て3〜5パーセントは見込んでいいでしょう。

つまり、これは十分実現可能な範囲であり、無理なく取り組むことができると思います。

 無理なくやるという点ではもう一つ、余裕資金でやることが大切です。

これまでの資産を失うようなことは決してあってはいけません。

■「1万円ずつ20年間つみたて」たら元本240万円は1000万円に

 将来の予測を立てる手段の一つとして、業界ではバックテストというものが使われます。

バックテストとは、過去の動き、実際の成績をもとにして、一定期間に実際どれくらい増えたかということを長期的にシミュレーションするものです。

 過去の実際の状況に沿って1万円ずつ投資をしていたら、今後も5パーセントくらいで回るだろうといった、とても面倒な計算を瞬時にやってくれるのです。

 「eMAXIS Slim」というシリーズの投資信託商品を対象としたバックテストが、三菱UFJ国際投信によってまとめられています(図表1)。

毎月「1万円を1年間つみたて」た場合、5年間つみたてた場合、10年間つみたてた場合、20年間つみたてた場合という4パターンに分けた成績が示されています。

 ちなみに、米国株式S&P500の「1万円ずつ20年間つみたて」た場合を見ると、240万円の元本が、約1000万円(約320パーセント増)にまで増えていることがわかります。

 これは単なる予想ではなく、実際にその時点でその商品を買っていたとしたら、というリアルな話です。

毎月1万円のつみたてで1000万円ということは、もし毎月のつみたて額が3万円だとしたら3000万円ということになります。

10年間で120万円入れた場合でも260万円(117パーセント増)。

10年だけでもこれだけの実績が出るのですから、元金と利息の合計に対して利息がついてくる「複利」の効果は絶大です。