ロシア国防省は26日、ロシアが大半を支配する南部ザポロジエ州方面で同日朝、ウクライナ軍が大規模攻撃を再開したと発表した。
ロシア側は全て撃退したとしたが、ウクライナは部隊が段階的に前進していると主張した。
米紙ニューヨーク・タイムズは米当局者の話として、ウクライナが6月に始めた反転攻勢を本格化させたと伝えた。

ロシアのプーチン大統領は27日、国営テレビに対し、ウクライナ軍がザポロジエ州方面で26日ごろから攻勢に出たことを認めた上で「敵方はわが軍の反撃で大きな損害を出した。大規模反攻は成功していない」と強調した。

両軍はザポロジエ州オリヒウ周辺で激しく交戦。同紙によると、ウクライナは数千人規模の部隊を新たに投入。オリヒウ南方のトクマクや、アゾフ海に近い拠点都市メリトポリへの進軍を目指している。ロシアの実効支配地域を東西に分断する狙いがあるとみられる。(共同)

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