「人生めちゃくちゃ」 知ってほしい男性の“性被害” 心療内科で信じられない対応も(日テレNEWS)
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(前略
性被害を受けたという男性(40代)
「理不尽な性加害によって、本当に人生めちゃくちゃになることがあるんです」
40代の男性が、自身の性被害の経験について重い口を開いてくれました。
性被害を受けたという男性(40代)
「やっぱり恋愛とかしたいなって思いはあったけど、こんな汚い僕みたいなのが恋愛しちゃいけないんだって思って、尻込みして結局、付き合わないで終わっちゃったりとか」
性被害は、男性の人生を大きく変えてしまいました。
中学1年生のころ、はじめは殴られるなどのいじめ被害だったのが徐々にエスカレートしていったといいます。
性被害を受けたという男性(40代)
「空き教室のあるフロアとかで裸にされて、自慰行為を強要されて、加害者の中には男子もいたし、女子もいました」
そして、ある日――
性被害を受けたという男性(40代)
「いじめ加害者の1人でもあった男性の先輩から個人的に呼ばれて、いわゆる性的暴行を受けました。本当に訳がわからなくて、もう自分が、それが性的なものってことすらなんだかわからないので、まして相手が男性で、僕も男性っていうことで」
男性は、自分がされていることは何なのか理解できなかったといいます。その先輩に言われたというのが――
性被害を受けたという男性(40代)
「(先輩に)『話したって誰も信じないからな』って言われて、すごく怖いし、気持ち悪いし、逆らうとどうしていいかわからないっていうのがあって」
このことを誰にも言えないまま、先輩からたびたび性的暴行を受けたといいます。
そして、男性の心身には不調が現れ始めました。
性被害を受けたという男性(40代)
「夜中に起きてしまうとか、休日もずっとそのことを1日考えてしまって、終えてしまうこととか」
男性はそれでも、成長するにつれ、自分がされたことと向き合おうと考えたといいます。21歳の時に参加したある集会で、“いじめ被害”として自身の経験を語ったといいます。
性被害を受けたという男性(40代)
「終わった後で1人の参加者が『これって性犯罪被害だよね』ってさらっと言ってくれたんですね。『あ! それだ』って気づき、衝撃があって」
自分が受けたのは“性被害”だった。大人になって初めて気づくことができたのだといいます。
そして、カウンセリングを受けることを勧められ、心療内科へ向かいました。しかし、そこで男性を待っていたのは、信じられない対応でした。
性被害を受けたという男性(40代)
「『男性のレイプ被害なんて聞いたことない』って言った心療内科の人もいたし、『女性ならともかく男性なんだし』って言われて、『気にしないことだね』って言われて帰らされてしまったこともあります」
相談に行った病院は30か所ほどにのぼるといいます。どこも似たような対応で、男性は病院に通うのをあきらめたといいます。
(後略