退職者続出から社員数1.5倍増へ! “2024年問題”を打破した、運送会社の斬新すぎる職場改善がスゴい

2024年問題の影響で、人材の確保が急務となっている運送業界。そんな中、“大胆すぎる職場改善”で社員数を1.5倍にした会社が三重県にある。その方法とは…。

三重県・菰野町にある「裕進運輸」は創業して約60年。中部や関西エリアを中心に住宅建材や自動車部品などを運ぶ会社だ。
5年前に建て替えたばかりの社屋には、オシャレなカフェやピンボールのゲーム、トレーニングジムなどユニークな施設・設備が充実。
実はこれらすべて、現役の社員達が“10年後の会社にあったらいいな”と挙げたもの。つまり未来の「裕進運輸」に求める理想をすべて詰め込んだ社屋なのだ。

“ジムがあったらいいよね”という声を受け、2階にトレーニングジムを開設。ベンチプレスやランニングマシーンなど様々な機材が揃い、月に1回、トレーナーが指導に訪れる本格的なジムだ。仕事終わりにトレーニングマシンを活用する社員も多く、社員の健康づくりの場として大きく活躍している。

また、屋上ビアガーデンやBBQ、お花見など様々なイベントも社屋で開催。業務外で交流できる場が増えたことから、社員同士のコミュニケーション頻度もアップ!

社員からは「良いコミュニケーションのおかげで働きやすい」など、会社全体の風通しの良さに嬉しさを感じる声も多い。渡部社長が次に実現したい社員の理想は、サウナの開設とお弁当を用いたランチタイムの向上だそう。

大胆な職場改善のキッカケは、“2024年問題”の影響による退職者の増加だった。
“2024年問題”とは、2024年4月より、トラック運転手などの時間外労働が年960時間に規制されることで、これまで以上に人材不足が懸念される社会問題。走れば走るだけ給料に反映されることが多い運送業界において、労働時間の制限は給料の減少に繋がる。

「ルールを守ろうとすればするほど、辞めていくんですよ」と渡部社長も話すように、労働時間を短くする運送会社からドライバーは離れていった。

給料を下げない方法を模索したが、運賃の値下げ交渉も起こりだした運送業界では、いままでの給料をキープすることも厳しくなったという。だからこそ、“人が残りたくなる”環境づくりに力を入れたのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fef169bd4b934585981f4ff0bf96da35c1d46bd8?page=1