9月半ば頃に開始した、中国製NAND搭載SSDと大手ブランドSSDのNAND耐久性検証。それから約3カ月経過したが、ようやく結論を出せる状況になったので、検証結果を紹介したいと思う。

 そして、検証開始から約400時間が経過し、書き込み総容量が1,600TBに達した時点で、健康状態が異常となった。HS-SSD-FUTURE 1024Gの公称の総書き込み容量は1,800TBWのため、200TBほどの容量を残して異常が発生した形だ。

 異常を示したのが正確にどの程度書き込んだ時点かは分からないが、少なくとも前日夜にチェックした時点では異常とはなっていなかったため、書き込み総容量が1,550〜1,600TBの間で異常が発生したと考えられる。

 この異常の内容だが、クリティカルワーニングの値が「4」ということなので、「NVMサブシステムの信頼度低下」を示している。これは、このまま使用を続けるとNAND異常が発生し保存データが失われる危険性があることを示している。

 とはいえ、その時点でもまだ書き込みエラーは発生しておらず、CrystalDiskMarkでも問題なく速度は計測できた。その速度は、1,000TBほどを書き込んだ状態と同じように、シーケンシャルリードは7,384MB/sと十分高速だが、シーケンシャルライトは1,751MB/sとかなり低下したままだった。

 念のため、公称の1,800TBまで検証を続けたが、その時点でも書き込みエラーは発生しなかった。とはいえ、すでに健康状態が異常となっているため、ここで検証を終えることにした。

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/1555006.html