バイクとクルマは乗り方や大きさが異なるので、それぞれの特徴に違いがありますが、クルマに比べてバイクにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

まずひとつ目のメリットは、車体価格が安いこと。排気量によって価格差はありますが、人気の125ccクラスの原付二種で20万円台前半から高くて45万ほど、50ccの原付であれば10万円台から購入できます。1000ccを超える大型バイクになると軽自動車とほぼ変わらない価格の車種もありますが、それでも普通車に比べれば安く買うことができます。

 また最近ではガソリン価格が高騰しているため、燃費を重視する人も多いはず。ふたつ目のメリットとして、燃費に優れている点も挙げられます。クルマのガソリン1Lあたりの平均的な燃費は20km/L程度ですが、125cc以下のバイクであればリッター50km/Lを上回るモデルも少なくありません。

たとえば、ホンダの「スーパーカブ110」は、リッター70km/Lに迫る燃費を誇ります。つまり、同じ1Lのガソリンでクルマよりも約3.5倍の距離を走れる計算というわけです。

 ちなみにレギュラーガソリン1Lあたり170円として、往復30kmの距離を月20日スーパーカブで通勤した場合、1日のガソリン代が約73円で1か月1430円、1年間で1万7520円の燃料代がかかる計算となります。

 これと同じ条件でクルマで通勤した場合は、1日約255円かかり、単純に3.5倍のガソリン代がかかるとして、1か月5100円、1年間で6万1200円の燃料代がかかります。その差は1か月3670円、1年間で4万3680円にもなります。

 距離が遠かったり、乗る日数が多いほど、バイクのほうがクルマよりも燃料代を節約できるメリットが大きいと言えるでしょう。

 またガソリン代のほかにも、さまざまな費用がクルマよりも安いので維持費も抑えられます。主な費用は軽自動車税、自賠責保険、駐車場代、ガソリン代、車検代、任意保険。これらを、スーパーカブと軽自動車で年間にかかる費用を比較してみましょう。

 まずスーパーカブの場合、軽自動車税2400円、自賠責保険6910円、駐車場代なし、ガソリン代2万円、車検代なし、任意保険2万円で、年間で4万9310円の維持費がかかります。

 そして軽自動車のケースでは、軽自動車税1万800円、自賠責保険1万1440円、駐車場代7万円、ガソリン代7万円、車検代4万円、任意保険万円で、年間で25万2240円の維持費がかかる計算です。

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