円安傾向が続いていることもあり、今後も物価高が収まる気配はないので、値上げできない飲食店の存続はますます厳しくなると予想されます。

■「テイクアウトのコーヒー」は完全な失敗
そんな中で何も対策をしないと、原価率は向上を続けてしまい、経営が苦しくなることは当然です。そのため、私も含め、多くの店主は、値上げをしたり、商品ラインナップを増やしてトータルでの原価率低減を狙ったり、新商品を導入して新規客の来店を狙ったり、さまざまな作戦を練り、実行していきます。

その時に私が行ったのは、テイクアウトコーヒーの販売や、トッピングの追加販売を狙うことでした。

コーヒーについては、コンサート等が開催される公共施設内に店があったこともあり、原価率10%のコーヒーを200円で販売することで、食材原価上昇による粗利の減少をカバーする作戦でした。こちらはコンビニのコーヒーや自動販売機に勝つことができず、売上は多い日でも10杯程度で、完全な失敗に終わりました。

■「追加トッピングしてくれるお客さん」はありがたい存在
トッピングは売れれば客単価の向上につながり、粗利も増加します。

そのためにラーメンに追加トッピングをしてくれるお客さんはありがたい存在でした。

とはいえ、一口に「トッピング」と言っても、それぞれ利益率は異なり、ラーメン店経営者にとっては、うれしいトッピングとそうでないものがあります。

■「ラーメン店が頼んでほしいメニュー」はどれか
飲食店経営の理解にもつながりますので、クイズ形式で書きたいと思います。

ラーメン店の経営にあたって、次のうち最も好ましい顧客は誰でしょうか。

トッピングの販売価格はいずれも100円とします。

@海苔星人

海苔がとにかく大好きな正体不明の生物。ラーメンを食べるときは1セット3枚の海苔(縦10.5×横8.5センチ)を10セット追加でトッピングし、真っ黒になったラーメンを食べる。

A大盛野郎

一般サイズのラーメンではおやつにもならない大食漢。麺半玉(75グラム)が増量される大盛りを10セット追加する。スープがなくなっても卓上の醤油をかけて麺を食らう。

Bネギ魔人

麵やスープが見えるラーメンは食べない、という謎の哲学を持っている男。ネギトッピングを必ず10セット追加し、緑色になったラーメンを一気にすする。ネギが好きすぎで顔が緑色になっている。

C豚マニア

チャーシューがラーメンの本体と考える熱狂的豚信者。1枚あたり30グラムの厚切りチャーシュー(国産モモ)を10枚トッピングし、脂まみれになって店を後にするのが日常。
https://news.livedoor.com/article/detail/26293954/
D味玉マン

ラーメントッピングの味玉が卵料理の中で最高と信じて疑わないマスクマン。味玉10個を必ずトッピングする。正体は鶏と人間のハーフだという噂もある。