
【AFP=時事】ルーマニアのマルチェル・チョラク(Marcel Ciolacu)首相は6日、パリ五輪で同国の体操選手2人が「甚だしく不当」な扱いを受けたため、閉会式を欠席すると表明した。
チョラク氏は、5日に行われた体操女子種目別ゆかでメダルを逃した同国代表の、アナ・バルボス(Ana Barbosu、18)とサブリナ・マネカボイネア(Sabrina Maneca-Voinea、17)両選手について、「言語道断の状況」に置かれたと非難した。
バルボス選手は当初の判定では3位となり、ルーマニア国旗を広げて銅メダル獲得を喜んでいた。
しかし、米国のジョーダン・チャイルズ(Jordan Chiles)選手側が要求した採点の見直しが認められて同選手の難度価値点が上がった結果、バルボス選手は4位、マネカボイネア選手は5位に繰り下げられた。
体操競技では判定に対する異議申し立てが行われるのは珍しくない。却下されることもあるが、認められた場合は得点が変更される。
バルボス、マネカボイネア両選手は泣きながら会場を後にした。
自身の異議申し立てが認められなかったマネカボイネア選手は、不当な減点だと抗議した。
ルーマニア体操連盟の会長はAFPに対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行う意向を明らかにした。
ルーマニア政府も国際体操連盟(FIG)に抗議文書を提出した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb678761869e6e7e141935fd57974e21be6346ab