>>7 抜粋した以外の場所に書いてあります
③ 悪口は、ストレス解消にならない
居酒屋に行くと、会社員による、上司や会社の悪口大会が開かれています。午後のカフェにいくと、ママ友の皆さんが、姑や夫の悪口大会を開いています。悪口が大好きな人は多いですね。
悪口が好きな人は、次のように言います。
「悪口を言うとスッキリする。悪口はストレス発散になる」
しかし、悪口を言っても、ストレス発散にはなりません。科学的には、完全に間違いです。
なぜならば、悪口を言うと、ストレスホルモンであるコルチゾールが高まるからです。
ストレス発散になるのなら、コルチゾール値は下がるはずです。たとえば、有酸素運動を30分すると、コルチゾールが高い人も、その値が正常値まで下がります。
前述のように、悪口を言うとアドレナリンが出ます。たとえば、ボクシングをしている人や喧嘩をしている人も、アドレナリンが出ます。戦闘状態になると、アドレナリンを大量に分泌します。
悪口とは「言葉による攻撃」です。悪口を言っているとき、脳は「戦闘状態」となり、アドレナリンを分泌するのです。アドレナリンによる高揚感は「楽しい」と認識されます。つまり、脳の過剰な興奮を「ストレス解消」と誤認するのです。
アドレナリンもコルチゾールも、ストレス状況で分泌されるストレスホルモンです。
悪口で、その両方が分泌されますから、「悪口を言う」ことは、ストレスを減らすことではなく、間違いなくストレスを増やすのです。