トランプ政権「非を認めよ」、支持基盤から不満噴出-軍事情報漏えい

(ブルームバーグ): トランプ米大統領を熱烈に支持する勢力の一部からも、通信アプリ「シグナル」のチャットからの軍事情報漏えいを巡り、政権チームが非を認めないことへの不満が噴出している。これまで見られない亀裂が大統領の支持基盤に走った。

米軍の攻撃計画の漏えいと、ホワイトハウスの大げさな後始末は、大統領の一部支持者にとって耐え難いものとなった。今の危機は4日目に入り、共和党の議員やストラテジスト、オンラインのインフルエンサー、友好的メディアの大物バースツール・スポーツのデービッド・ポートノイ氏でさえ、トランプ政権チームが自ら招いた危機にますます嫌気が差し、抗議の声を上げた。

FOXネーションの司会者で保守派の論客として知られるトミ・ラーレン氏は「『シグナル』を巡る今回の失態は、言葉巧みに言い繕おうとすればするほど、逆効果になっている。ひどい話だった。われわれのサイドから出てくる『とやかく言うな』的論法に正直うんざりしつつある」とX(旧ツイッター)に投稿した。

共和党のストラテジスト、ホイット・エアーズ氏は「信頼性の鍵は二つある。明白な事実を決して否定せず、弁解の余地がないことを弁明しないことだ。過去48時間で政権の複数のメンバーがその両方を行った。何か言うつもりなら、少なくとも信用できるようにしなければならない」と指摘した。
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