AP、WAPO、Thetimesによると、カナダの2025年総選挙において、中道左派の自由党を率いるマーク・カーニー首相が勝利した。
当初、保守党のピエール・ポワリエーヴル氏が優勢とみられていた。
首相のカーニーは、カナダ銀行およびイングランド銀行の元総裁であり、2025年3月にジャスティン・トルドー前首相の後任として自由党党首に就任していた。選挙戦では、トランプ大統領の「カナダをアメリカの51番目の州にすべきだ」といった発言に強く反発し、カナダの主権と経済的独立を守る姿勢を鮮明に打ち出した。
政策面では、米国の関税に対抗する対策、中産階級向けの減税、持続可能な移民政策、公共放送の強化などを掲げ、有権者の支持を集めた。一方、保守党のポワリエーヴル氏は、トランプ大統領寄りの路線をとったが、アメリカからの干渉に対して明確な反対姿勢を示さなかったことが支持離れを招いた。