記者たちが原稿を書く際に使用する記者ハンドブックや用事用語辞典では、「動植物名の書き方」をルールで定めています。
上の写真は記者ハンドブック(共同通信社)の内容で、動植物の表記ルールは
“動植物の名称は原則として片仮名で書く(キノコ類含む)。科学・医学記事、動植物の生態や保護などに関する記事では表内字で書ける動植物名も片仮名とする”
とされています。表内字というのは、「常用漢字」のことです。そもそも記事を書く際には、「常用外漢字は使わない」「常用外漢字は平仮名に直す」「難しい(読みづらい)漢字は平仮名に直す」などのルールがあります。例えば記事内で『復讐』という言葉を使うことがあった時、記者たちは『復しゅう』または『復讐(ふくしゅう)』などと書き換えています。
しかし動植物に関しては、表示内、つまり常用漢字であれば「通常はそのまま漢字で書くことができる文字」でも、「基本は片仮名書きにする」というルールがあります。熊はクマ、猫はネコ、などと表記されています。