山口市の病院で受けたがんの手術で医師に誤った血管を切断され、後遺症を負ったなどとして、山口市の男性が病院を運営する日本赤十字社に対し、3億円あまりの損害賠償を求める訴えを山口地方裁判所に起こしました。

訴えを起こしたのは、山口市の52歳の男性と妻です。

訴えによりますと、男性はおととし5月、山口赤十字病院でがんの手術を受けましたが、その際、医師が誤った部分の血管を切断し、小腸の大部分が壊死してしまい、人工肛門を付けたうえ、介護が必要になったということです。

また、病院は、おととし9月にはミスに気付いていたものの、5か月後の去年2月まで説明がなかったということです。

病院側は、その翌月、一時金として男性に2000万円を支払いましたが、男性側は、医療ミスにより後遺症を負い、説明も遅れていたなどとして病院を運営する日本赤十字社におよそ3億1000万円の損害賠償を求め、提訴しました。

山口赤十字病院総務企画課は「訴状が届いておらず、コメントを差し控える」としています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20250428/4060023003.html