
ソニー、PSP後継機をPS6と同時期に発売?/Switch 2は「Switch Pro」だった可能性
数年前、初代Nintendo Switchの性能強化版、通称「Nintendo Switch Pro」が登場するとの噂が囁かれていました。
いつの間にか立ち消えとなりましたが、実はこのProモデルがNintendo Switch 2(以下「スイッチ2」)だったと複数の技術系メディアが報じています。
2018年頃からProモデルの噂が広まり、2020年には「4K対応」「高性能化」「7インチ有機ELパネル搭載」などが報じられました。
が、実際に登場したのはスイッチ有機ELモデル(2021年)というオチでした。
そして最近、中国のオンラインストア(闇市場)で入手されたスイッチ2の基板を解析したところ、
搭載プロセッサー「NVIDIA T239」が2021年に設計が完了していたことが判明。
これはProモデルの噂が出ていた時期と一致しており、どうやら有機ELモデルと混同されていた可能性が高いと見られています。
実際、T239のリーク情報は2021年6月時点で出ていたりしています。CPUが8コアであるとの情報も、実際の仕様と符合しています。
さらにスイッチ2の開発者が自ら「新ハードプロジェクトは2019年頃から開始」と
認めており、2021年頃に仕様が固まっていても不思議ではありません。
なぜ、スイッチ2の発売は遅れたのか? その理由としては、2021〜2022年頃には初代スイッチの販売が絶好調だったこと、
スイッチ2専用の新作タイトルを開発する必要があったこと、何より新型コロナ禍のもとで
市場状況や半導体の供給問題があったことなどが考えられます。
逆に「スイッチ2は実質的に数年前のハード」ということで、大きなメリットがいくつかあります。
まず、搭載チップが8nmという成熟したプロセス技術で製造されていることから、歩留まり(製造効率)も高く、安定した大量供給がしやすい。
先端の3nmや4nmは世界的な需要が高くて供給が不安定になりやすいですが、
8nmなら競合も少なく、任天堂が十分な生産枠を確保しやすくあります。
また8nmベースの設計は、今後プロセスの微細化による恩恵が受けやすく、
高性能バージョンあるいは低価格・小型モデルが登場する余地が大きいでしょう。
結論としては、おおむね「スイッチ2は発売を遅らせて正解」といえそうです。
が、遅らせたことでトランプ政権による追加関税が直撃することになり、
任天堂にとって主要市場である米国での普及にブレーキが掛からないか気になるところです。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/92997554f92a9a7b6536af11d50f1788d37bd3cd