中国地方の市長会の総会が10日、岩国市の岩国国際観光ホテルで開かれました。
JRと自治体との間で今後協議が進められるローカル線のあり方について意見を交わしました。
中国市長会にはウェブも含めて49市の市長が出席しました。意見交換ではJRローカル線のあり方をテーマに各自治体の現状などが報告されました。
JR西日本では、利用者が少ない管内の17路線30区間で、今後、路線をどうするか沿線の自治体と見直しについて議論を進めたい意向を示しています。

見直しの対象となっている沿線の自治体からは「地球環境を考えても大量輸送に鉄道が見直されている」「公共交通全体のネットワークの中で鉄道網を見直すべき」などと、
維持を求める意見が出ました。また「自治体や地域も存続のために何ができるか考えていく必要がある」など、自治体も協力すべきという発言もありました。
広島市の松井市長からは収支を改善するために、運行管理と施設管理を分ける新しい方式が提案されました。さまざまな交通機関と競争ではなく協調して運営していく、
新たな体系の構築が必要だと訴えました。

松井一實・広島市長
「鉄路、海路も含めて人々が行き交う道をどうするか。社会インフラと捉えて、あるものはちゃんと残す、さらに活用するといった意識で取り組もうじゃないか」

国土交通省が今年7月をめどに地方鉄道の支援策をまとめるのに合わせて、会では国に「地方鉄道の維持確保」を要望する方針です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ddfb00a164aee849f1f99681ab659cb8b823b284