食事制限で腎不全? 医師が伝えたい食べ物の大切さとは
https://mainichi.jp/premier/health/articles/20220513/med/00m/100/011000c?cx_fm=mailhealth&cx_ml=article&cx_mdate=20220521

 ある日、初診で病院に来られた28歳の男性の血液検査をしたところ、腎臓の機能を表す数値がかなり悪化していました。原因を突き止めるため、食事について男性に尋ねると、母親が友人から「糖質を含む炭水化物を食べると血糖値には良くないから食べないほうがいいよ」と言われ、徹底的に食事から炭水化物を抜いていたというのです。男性は「ビタミンは必要だから、サプリメント(栄養補助食品)から取っていました」と話しました。

 腎臓は、血液に含まれるいろいろな「かす」をろ過してきれいにする臓器です。しかし、塩分が多すぎたり、炭水化物を完全に抜いてたんぱく質と脂肪だけを食べたりしていると、腎臓の機能を表す数値が悪くなることがあります。この男性は、入院して総摂取エネルギーの55%を炭水化物から取っていただくようにしたところ、正常値に戻りました。「まだ間に合った」と安心したことを思い出します。

(以下本記事にて)

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