商業捕鯨が31年ぶりに再開された。鯨肉はかつて家庭でもおなじみの食材で、全国の消費量はピーク時の1962年、約23万3千トンあったが、近年は5千トン前後で推移。市中の飲食店や小売店であまり見かけなくなった。

そんななか、「鯨肉は生活に結びつきが強く、長崎県内では珍しい食材ではない」というのは長崎市水産農林政策課の川上幸宏係長(44)。都道府県別では長崎が最も消費量が多いとされる。9年前に調査捕鯨の肉を対象にした1人あたりの年間消費量は107・5グラム。全国平均(24・2グラム)の4倍以上あった。調査した共同船舶の久保好さん(57)は「実感として最も多く食べられているのは長崎県でまず間違いはない」とみる。

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