手話通訳者の研修会 新たに筑豊地方で 手話言語条例成立受け

耳の不自由な人が安心して生活できるよう手話言語条例が成立したことを受けて、県は、手話通訳者を増やすため、新年度中に新たに筑豊地方で研修会を始めることになりました。

福岡県手話通訳士会は、手話通訳者の待遇が低いのも課題で、理解を広げてほしいと話しています。
「手話言語条例」は、耳の不自由な人が安心して生活できるよう手話を言語と位置づけ、普及を図るもので、県議会で20日に成立しました。

これを受けて、福岡県は、なり手不足が課題となっている手話通訳者を増やすため、新年度中に新たに筑豊地方で研修会を始めることになり、具体的な開始時期を検討しています。

福岡県手話の会連合会に登録されている手話通訳者は政令市の福岡市と北九州市を除き去年4月時点で142人で、このうち高度な技術を持つ手話通訳士は41人ということです。

福岡県手話通訳士会は「手話通訳が必要な場面やニーズは増えているが、手話通訳者の待遇は低く仕事として保障されていないのが現状で課題だ。手話通訳者が社会的にも認知されて職業としても成り立たないと数は増えないと思う。条例の成立をきっかけに聴覚障害者だけでなく手話通訳者への理解を広げてほしい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/fukuoka-news/20230324/5010019703.html

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