日本でも話題の代替肉、本場米国で人気が突然失速 指摘される意外な理由とは

植物を加工して作る「代替肉」の人気が、本場米国で急落している。
代替肉は本物の肉より健康や地球環境に優しいとの理由から注目を浴び、ここ数年、市場が急拡大してきた。
ところが昨年来、成長がピタリと止まり、関連企業の株価も下がり続けている。
代替肉は日本でもSDGs(国連の持続可能な開発目標)などと絡めて話題となっているだけに、
米市場の異変は気になるところだ。

まず、値段だ。モトリー・フールの記事によると、ビヨンド・ミートの代替牛肉の値段は本物の牛肉の値段に比べて約2倍高い。
代替豚肉や代替鶏肉は3~4倍高。それでも初めの頃はあまり気にせず購入する消費者が多かった。
だが、最近の物価高で値段を気にする消費者が増え、お金に余裕のない消費者が安い本物の肉にシフトしている。

実際、コンサルティング大手デロイトの調査によると、「高くても代替肉を買う」と答えた消費者の割合は、
2021年は55%だったが2022年は46%と9ポイントも減った。

次に、味だ。最近開発された代替肉は、様々な原料や最新の技術を利用し、
見た目も風味も食感も本物の肉に近づいている。だが、それでも本物の肉には及ばないとの評価や感想が目立つ。

ただ、これらの要因は企業のコスト削減努力や新たな素材の開発、試行錯誤などで克服できる
可能性があるとの指摘が多い。問題は次の2つの要因だ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20230420-00346384
2以降につづく