「飲む中絶薬」正式承認、厚労省 妊娠9週までの妊婦が対象

人工妊娠中絶のための飲み薬について、厚生労働省は28日、製造販売を承認した。国内では現在、妊娠初期の中絶方法は手術に限られているが、選択肢が増えることになる。

 同省の専門家分科会は21日に承認を了承し、同省は手続きを進めていた。

 製品名は「メフィーゴパック」。妊娠を続けるために必要な黄体ホルモンのはたらきを抑える薬「ミフェプリストン」と、子宮を収縮させるはたらきがある薬「ミソプロストール」を組み合わせて使う。対象は妊娠9週までの妊婦。薬の投与は、母体保護法の指定医師に限られる。

 飲む中絶薬は、1988年に世界で初めて承認され、現在は80以上の国・地域で使われている。(神宮司実玲)

https://news.yahoo.co.jp/articles/777d37ae95f293a91450eeb1d5b1ee9771feee76