黙秘の容疑者、表情手掛かりに 精神鑑定応じない可能性 岸田首相襲撃、専門家指摘
岸田文雄首相の演説会場に爆発物が投げ込まれた事件で、火薬類取締法違反の疑いで再逮捕された木村隆二容疑者(24)の鑑定留置が始まっている。
取り調べに黙秘しており、精神鑑定にも応じない可能性があるが、鑑定経験のある医師は「表情やしぐさが手掛かりになる」と話す。
元検事の高井康行弁護士は「供述調書もなく、鑑定は難しい」とみる。被選挙権年齢の引き下げを求めて自ら起こした民事訴訟の資料などでは「限界がある」と語る。ただ、爆発物を自作したとみられる点は「善悪の弁別」の判断材料になるとの見方を示した。