https://news.yahoo.co.jp/articles/7714b5dc27217afaf7e083b16b0a060975f7fc81?page=4

 ロシア軍の主力戦車であるT-72やT-90に比べ、レオパルト2は“人命最優先”の設計思想で開発された。回収にあたって、そこがポイントになるという。

「ウクライナ軍が撃破したロシア軍戦車の写真を見ると、砲塔部分が激しく吹き飛ばされているものが目立ちます。これは“びっくり箱”と呼ばれる設計上の欠陥です。
車体中央部に多数の弾薬を搭載しているため被弾すると誘爆し、砲塔が“びっくり箱”のように外へ向かって飛びだしてしまうのです」(同・軍事ジャーナリスト)

修理が容易なレオパルト2
“びっくり箱”の爆発が起きれば、戦車は完全に破壊される。貴重な戦車と戦車兵の命が失われるわけだ。ロシア軍の“非人道的”な設計思想が浮き彫りになっているわけだが、木っ端微塵になるのだから、鹵獲の可能性だけは減る。

「レオパルト2がロシア軍に破壊された動画も公開されていますが、誘爆は起こさず安全に停車し、戦車兵が脱出する一部始終が記録されていました。とにかく人的損害を最小限にするというNATO側の設計思想が表れています。
レオパルト2はダメージ・コントロールに優れているので、木っ端微塵に壊れるようなことはありません。しかし、その分、ロシア軍に鹵獲されるリスクは高いことになります」(同・軍事ジャーナリスト)