列車に残された金の延べ棒120本、所有者見つからず赤十字に スイス(AFP=時事)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c88b5a9dbb6fe8b56da3c05776204bd3b74ceab

【AFP=時事】スイスの検察は25日、2019年に列車内で発見された金の延べ棒120本について、所有者が見つからなかったため、包みに表示されていた赤十字(Red Cross)に譲渡されると明らかにした。

中部ルツェルン(Lucerne)州の検察によれば、2019年10月にザンクトガレン(St Gallen)発ルツェルン行きの列車内で職員が包みを発見。包みには、ジュネーブに本部がある赤十字国際委員会(ICRC)を意味するとみられる「ICRC貴重品」と書かれていた。中には「120本の金の延べ棒が入っており、ロゴとシリアルナンバーが付けられていた」という。

当局は広範囲にわたって捜査を行ったが、所有者を特定できず、犯罪行為の可能性もなかったことから、捜査を打ち切ったとしている。

計3.7キロの金の延べ棒の価値について当局は言及していないが、現在は1キロ当たり約6万ドル(約880万円)で取引されている。

ICRCは金塊をまだ受け取っていないが、売却して、暴力や紛争の影響を受けている世界各地の活動資金として活用したいとし、「多大な寄付に感謝する」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News