マイナカード、いつも持ち歩く? 「財布に入れっぱなし」の人が突然襲われそうな「読み込みトラブル」

能登半島地震を受けて、河野太郎デジタル相は1月下旬、記者会見で「マイナンバーカードはタンスに入れておかないで財布に入れて一緒に避難して」と呼びかけた。被災者の居場所の把握や支援物資を配るときに使われていく可能性を挙げながら、「マイナンバーカードを常に持って」とも語った。
しかし、言われたとおりに財布に入れていたときに、マイナカードが使えなくなってしまうケースがある。取り扱い方次第では、ICチップが壊れてしまうからだ。
このリスクに気づいたきっかけは、2月最初の日曜日に届いた1通のメールだった。以前、国会内で取材した福島県内の団体職員の男性(56)からの嘆き節が書かれていた。
「マイナンバーカードのICチップが破損したようです。再発行に2カ月ぐらいかかりそう。確定申告の電子申告はできなくなりそうです」

◆取り扱いの注意を調べてみると
これは、良くない持ち歩き方だったのか。
地方公共団体情報システム機構(J-LIS)のマイナンバーカード総合サイトを調べた。すると「マイナンバーカードの取り扱いについての注意」のページには注意事項が列記されていた。

「ICチップ部分に対し、指で触れる、汚す、押す、曲げる、かばんや手提げの中で硬貨・ペンなどと一緒にするなどにより衝撃等を加えないこと」
「カードを入れた財布をズボンの後ろポケットに入れた状態で座ったりしてICチップ部分に局所的な荷重をかけないこと」
「マグネット付きの財布・スマートフォンケースなど強い磁気を発するものに近づけないこと」
「水にぬれた状態で使用しないこと」
河野氏の呼びかけどおりに財布に入れた時も、こうした注意点に気を付けられていないと、突然、使えなくなるリスクがある。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/308425