「安かろう悪かろう」だった中国製 いつの間に日本は席巻されたのか
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神山純一、鈴木康朗 北京=西山明宏 平林大輔2021年12月20日 7時00分

 中国製といえば、かつては「安かろう悪かろう」のイメージだった。
 いまは性能や品質が向上し、ITや電気自動車(EV)などの成長分野に浸透する。

 中国に負けじと日本政府も国内メーカーの支援に乗り出すが、「メイド・イン・ジャパン」の復活は簡単ではない。

 中国第一汽車集団の高級ブランド「紅旗(ホンチー)」の販売店が19日、大阪市にできた。
 運営会社(兵庫県尼崎市)が紅旗ブランドのPR拠点にする。販売台数などの具体的な目標はないという。

 「しっかりした走りでデザインもいい」と式典に参加した購入者は語る。
 来年には中国メーカーが得意とするEVも投入する。
 SUVの「E―HS9」は1回の充電で460〜690キロ走行可能で、価格は税抜き1100万円からの予定だ。

 中国は日米欧のメーカーと合弁で自動車工場をつくり、技術を吸収してきた。
 エンジンに関する技術は遅れていたが、EVに一気にシフトすることで競争力を高めようとしている。

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